ありがとう物語No.1

大学を卒業し、特にこれといった目標も無くこの職場に就職し、言われるがままの業務をこなしていました。しかし、「人」相手のこの職業、そう簡単に上手くもいかず、その当時は、男子職員も自分ひとりということもあり、なかなか相談する人もいませんでした。

そんなある日、男性利用者の方から入浴拒否をされました。女性職員では、快く入られています。それを見て何故かなと考えつつ、その場は、女性職員に任せました。迷惑かけているなと思いつつどういった方法で入浴されているのか見させて頂きました。その先輩は仕事に対する姿勢もさる事ながら、いっさい手を抜かず利用者様の話を真剣に聞き、ゆっくりとその人に合わせた介助の方法で入浴されていました。話を聞かせてもらうと、「その人、その人に合った声の掛け方があるから、まず、その人の話を聞いていってほしい。」と言われました。そのことをきっかけにこの仕事に対しての本当の難しさややりがいが自分の中で出てきました。

その言葉を胸に約8年この職場で働かせて頂いています。今では指導していく立場になりましたが、まず、教えることは、話を聴く、そしてその方を知っていく努力をしてくださいと伝えています。向き合う姿勢に利用者様も安心された表情や笑顔が出ます。そういった方向性を教えてくださった先輩に感謝し、今後もそういった精神を後輩にも伝えていきたいと思っています。