CHIAKIほおずき
2013年度テーマ「体調管理をケアに活かした取り組み」
⑮ 『2013年度がんばったで賞』
「快便生活への挑戦!!」
発表者:A・ACHIAKIほおずき福崎
グループホーム
目的
対象者 F様 要介護2
身体面→変形性膝関節症
健康面→慢性的な便秘→”日常生活に影響”
課題①
・膝の痛みに伴い活動量が低下している。
・居室で臥床されていること、また椅子に座っておられることが多い。
目標①
出来ること、出来ないこと再度見直し本人様に合ったことを提供していく。
課題②
・薬を服薬しておられるので軟便で汚染されることが多い
目標②
汚染を軽減し清潔感を維持する。
課題③
・便秘が続いたとき、食事量の低下や活気が無くなる。
目標③
日常生活で薬に頼らず排便コントロールが出来るようになる。
方法
<取り組み内容>
①家族様との意見交換
便秘が続くことにより食事量低下、活気が無くなることを家族様へ面会時に相談。
娘様より
「野菜ジュースや青汁を飲ませてやってください。」
→毎朝9時水分補給時青汁を提供。
GH看護師よりアドバイス
→朝食前白湯一杯提供
②規則正しい生活を送る
起床時間6時、就寝時間20時を目安に実施
③トイレ声掛けの時間を考慮し考えていく。
朝食後トイレに座っていただく
居室で休まれている時に腹部マッサージを実施
④一日の活動量を把握する。
施設での役割を増やすことにより、F様の活力に!
⑤食事改善(フロアー全体で行う)
朝食・昼食・夕食の献立を全職員から募集
お通じに良い食材を中心に!!
毎食後デザート1品追加(手作り寒天ゼリーなど)
⑥薬の見直し。(主治医や看護師と連携)
主治医へ相談内容
便秘状態が続き食事量にばらつきがある。
排便があっても軟便なので汚染が多い。
まずは排便のリズムをつくり便の形状も整えたいことを相談
継続支援
<主治医>
往診時状況報告
変化あれば電話で相談し指示を仰ぐ
<GH看護師>
本人様の情報共有
排便が確認できない場合はお腹の張り具合などで看ていただく
<職員全員で把握する事・看護師からのアドバイス>
食べた量・水分量をきちんと把握する
お腹の張り
便秘の時の本人様の状況はどうだったのか?
(落ち着きが無くなるのか等、日頃の様子・表情・肌の質感など)
結果
☆薬の変化
今までは夕食後マグミット1錠
1週間以上排便が確認できないこともあった。
↓ 変更後
朝食後・夕食後マグミット1錠
頓服薬としてプルゼニド1錠(-4日目より)
↓
-4日目から-5日目で排便確認
課題①に対し
⇒朝の体操や洗濯たたみ、余暇の時間ではフラワーアレンジメントなどをして頂き活動量や意欲向上に繋がった。
課題②に対し
⇒3日に1回は入浴して頂き、清潔感を保つ。
薬の調節・リズムも出来てきて汚染は少なくなった。
課題③に対し
⇒H26年1月現在頓服薬の使用が無くなり2日に1回の間隔で排便確認。
良かった点
・頓服薬に頼らず排便が促せた。
・どんな食材が便秘に良いか知ることができた。
・今回の取り組みで職員、GH看護師で話し合い皆で考える機会になって
良かった。
反省点
・食事の内容で他利用者様の中で効果が見られなかった方もおられた。
・新しく取り組んだ内容がなく日頃の延長線上の範囲で行った。
・主治医との連携があまり密ではなかった。
まとめ
実施状況の評価
<<考察>>
・利用者様の原疾患、食事の量や運動量、環境や心理状態といった幅広いアセスメントが必要だと感じた。
・排便確認や腹部不快感などの訴えの聴取が困難であることが多いことから
職員による観察が重要。
今後に向けて
今回は排便コントロールに向けて利用者様一人に対象を絞り取り組んで
きました。
今後は医療的な視点も意識し連携を図り、介護職員も日々医療知識を
学んでいけるよう取り組んで行きたいと思います。