CHIAKIほおずき
2014年度テーマ「食べる」を視点にケアを考える
⑫ 2014年度『がんばったで賞』
「口腔体操と食事時間の関係」
発表者:K・ICHIAKIほおずき福崎
グループホーム
目的
対象者 Y様 要介護3
大腸がんによりストマー・便秘あり
・食事中、ムセ(咳こみ)がある。笑顔なく食べられている。
・食事の形態も時折刻みにて対応。
・刻みすぎると何を食べているのか分からないということで残されることあり。
・食事時間が短く咀嚼が少ない。(昔から早く食べられる。)
目標:咽なく安全に楽しく食べていただきたい。
方法
現況
食事時間平均13分
ムセ回数平均1.95回
取り組み内容・方法
「ぱたから」と発声
デイサービスで行っている口腔体操を取り入れる。
期間(10月~11月)
・食事30分前に実施。(昼・夕)
・個別に集中しすぎず、皆で楽しく行っていく。
・その後、歌を皆で歌ったりと継続性を高めるために!!
姫路北病院様より外部講師(期間11月中)
理学療法士
作業療法士
介護福祉士
ケアマネージャーを招き合同勉強会の実施
学んだことを活かし実践(期間12月~1月)
①体操も重要ですが、食べる姿勢をきちんと見ていく。
②誰と食べるか等、環境も大事。
③食べたいという意欲を引き出すのも咀嚼には大事。
④その方の好きな食べ物を知る。
⑤唾液を増やす舌の体操・舌の状態も同時に見ていく。
他、
理学療法士の方に教えていただいた体操を取り入れる
結果
①職員の食事や誤嚥に対しての意識が変わった。
(誤嚥性肺炎の危険性等。)
②他職種との勉強会を行ったことで気付きが増えた。
③Y様が口腔体操を行うことで少し咳こみが少なくなった。
④ゆっくりと食べられる時が増えた。(職員の声掛けも増えた。)
⑤食事時間が増え咀嚼回数が上がったことでお通じも少し出やすくなった。
⑥「よく噛んで食べなな~」と本人様の意識も少し変化があった。
まとめ
評価・反省
①職員は口腔体操の意味を理解し行っていましたが利用者様にはこの体操がどこにどう効くのか等目的や説明を行いながらすればよかった。
②Y様の食事時間・ムセばかり気にしてあまり表情を見れていなかった。
③体操以外でもムセを減らす方法等の意見を出し合えばよかった。
今後に向けて
①継続し口腔体操を取り入れる。目的を伝えながら実施。
②体操だけではなく食べている時の姿勢や舌の変化も見ていく。
③他職種の意見を今後も聞き学んでいきたい。
④いつまでも楽しく・美味しく食べていただくために「その方に合った取り組み」を考えていきたいと思います。