CHIAKIほおずき
2016年度テーマ「入浴・身体の清潔保持」
⑥
「その人らしいベストな入浴とは?」
発表者:K・SCHIAKIほおずき山崎
デイサービス
目的
対象者 M様 84歳 介護度3
家族様と同居(奥様・娘様ご家族)
【既往歴】胸腹部大動脈瘤・一過性脳虚血発作・前立腺肥大
頸椎症性脊椎症・右麻痺・後十字靭帯硬化症
・移動→車椅子使用
立位時に右下肢の膝折れがみられ不安定
・入浴→機械浴槽利用
・着脱→一部介助
・洗髪、洗身→一部介助
・精神状態→健常
・意思伝達、視力、聴力→健常
デイサービス利用:2回/1週
ご本人様
・身体を清潔にして気持ち良い生活を送りたい。
少しでも身体が良くなり、自分で出来る事はしていきたい。
ご家族様
・自分で出来る事は行い、楽しみが持てる生活を送ってほしい。
担当ケアマネージャー様・担当医師様
・頸椎症性脊椎症により入院されていたが、手術・リハビリ後に
退院されるも右上下肢の可動域制限もあり自宅での入浴が難しい。
移動は車椅子が主でデイサービス利用となる。
M様の入浴・身体の清潔保持状況
・デイサービスのみでの入浴(週2回)となっており、一般浴槽では
難しく機械浴槽にて入浴されています。
長期目標
・ご本人様の力で気持ちよく入浴できる
短期目標
・入浴、着脱においてご自身で出来る事が増える
方法
○本人様の自分で出来る事はしていきたい、家族様の出来る事は
してもらいたい。という意向がある。
○本人様の身体リハビリ意欲が高い。
○右上下肢の可動域制限、麻痺があり冷え性がみられる。
○本人様は入浴が好きで、よりリラックスして頂くにはどうしたらいいか。
⇓
実施方法
①ご本人様で洗身・洗髪を少しでも行いやすい工夫。→自助具の利用、握力強化
②体調に配慮しながらの立位運動や体操等への参加。
③保温効果・リラックス効果の足浴実施
※3点を対象利用者様とも相談して10月中旬より実施していきました。
結果
現在では…
「ご本人様より」
○自分で出来る事が増えて、リハビリにもなっている。
○トイレでのズボンの上げ下ろしも自分でやってみようと思う。
○足浴は足がすごく温もり、ホント気持ちええなぁ。
「ご家族様より」
○これからも自分で出来る事は、してもらっていった方が嬉しいです。
○家でお風呂に入れないので、こういった施設がもっとできたら、
皆が助かると思います。
<<職員の意識の変化>>
○ご本人様が主体で話し合い進めていく事の大切さを再確認出来た。
○対象者であるM様に対してだけでなくどの利用者様に対しても、
ご本人様の力で出来る事がないか探す様になった。
○理念にある「自立支援」「人づくり」の意識向上に繋がりました。
まとめ
今回の対象ご利用者様の他にも、入浴・機械浴槽を
ご利用されている方々がいらっしゃる中で、個々に
ご希望を確認していき、理念に沿ったサービスを実
施していく事で今よりも満足し、喜んで頂ける対応
が行えたのではと思います。
サービス計画書の評価や数値等の客観的評価を
行えるように取り組んでいく必要があると感じた。
今後に向けて
○現在利用して下さってる方々や中重度のご利用者様方が
利用しやすい入浴、介護サービスを職員皆で考えて進め
ていきます。
○各利用者様方の出来る事をもっと探していき力を発揮し
て頂く事で、自立支援に向けた利用者様主体の対応を
行っていきます。
○今回出来なかった脱衣場や浴室の環境整備も行っていき
たいと思います。
★ご本人様の理解→納得→満足の出来る入浴を実施していきたい。