CHIAKIほおずき
2017年度テーマ「よりよい食事環境」

発表テーマ

「尊厳ある大人のグループホームに向けて」

発表者:T・R
CHIAKIほおずき加古川
グループホーム

目的

入居者様:K・K様 89歳 女性 要介護1
《状態》
・アルツハイマー型認知症
・糖尿病 高血圧 高脂血症
・右大腿部頸部骨折(H28.2)
・入院中にご飯を食べられなくなってしまわれた
<本人様ご自身で食事して頂くにはどうすれば良いのか?>
《原因》
1.食べてよいのか分からずに待っている
2.食べ物を食べ物として認識していない
3.スプーンや箸の使い方を忘れた
4.お腹がすいていない
5.ご飯を食べたいと思っていない
6.入れ歯が合っていない

方法

【原因を解決するために考えられる対策とは】
◇入院中の居室でご飯を食べていたので退院後は①②③は解決するのではないかと考えられる。
◇③の箸に関しては自助具の使用も視野に入れ準備をする。
◇④⑤に関しては定期的な運動をフロアー毎に取り入れる。入院中、車椅子で移動していた為に歩行器の検討をする。
◇⑥に関しては訪問歯科と相談する。
《事例ケースに対しての実施状況(習慣化項目)》
・朝、夕の体操
・外出
・役割分担(掃除・料理・野菜作りなどを他の入居者様と分担する)
・定期的なマッサージ
・外食
・外気浴
・新しい入れ歯作り

結果

現在では
風邪をほとんどひかれなくなった。
日々の活動量が増えた。
自分からやりたい事・食べたい物を訴えられる様になった。

まとめ

《今後に向けて》
一つの事を考える事により、他の事にもプラスの要素が繋がってくる事が再確認できました。
物事だけに関わらず、同入居者・職員にもプラスの要素が繋がりました。
今後もこの取り組みを続けていく事の大切さを感じていますが、何年続けられるかが疑問に残ります。
現状は元気な入居者様が多い中で実施が出来ていると考えられます。
グループホーム加古川の入居者様の現状を考えるとこの取り組み内容を全員に行うことは難しくなってくると考えられます。
内容が違っても同じような方向で進めるように、より一層の個別支援が必要になってきます。
外出支援一つをとっても‟外食に出れる人”‟中庭まで出れる人”‟窓を開けての外気浴をする人”と分けて支援をしていかないと考えています。
それを職員の価値観だけで決めてしまわず、一人一人の入居者様と向き合って“出来る事は何か”“やりたいけど出来ない事”“出来るがしたくない事”“出来ないがやりたい事”等をしっかりと考えて取り組んでいきたいと思います。