①
対象者 姫路香寺利用者様
昨年、ノロウイルスに、利用者様、職員が罹患
いままで感染症予防をやってきたが、必要性を説明せずに行っていた。
★感染症にかからない
★必要性を理解してより効果的な方法で手洗い・うがいを行う
★日常生活の中でも習慣化していく
②
対象者 S様 要介護1
S様について
早くにご主人様を亡くしておられ妹様が1人おられる
ADLは自立されている
アルツハイマー型認知症
トマト・生ものが嫌い
家事全般されている(洗い物、洗濯、掃除など)
下痢をおこしやすい
・頻繁ではないが2~3日に1回はトイレにかけこまれることがみられている。
・日常生活において暗い表情をされる事が増えてきた。
・以前に比べて不安感や記憶力の低下が増してきている。
下痢の原因…食事環境、倦怠感、精神的ストレス、不眠、不安、不規則な生活など。
主治医・看護師からの意見
主治医の診断では感染症のものではない。
消化の良い食事の提供身体を温め血行を良くすることで腸の蠕動運動を整える
ストレスを受けにくい環境で介護していく
原因として
食事をよく噛まずに飲み込まれる事がある。
家族様への思いや金銭の心配をされる。
利用者様との会話などにて表情が暗くなる。
入浴時間が短く身体を温めることなく出られる事が多い。
これらを解決して 下痢症状の改善を目指します。
③
対象者① T様 要介護2
T様について
認知症日常生活自立度 Ⅱb
①他入居者様へ攻撃的な言動が目立つ
②お手伝い好き
③メイクや明るい色の服が好き(お洒落)
<T様処方薬変更前のご様子>
・エアコンスイッチのON・OFFを1日に何度も繰り返される
・夜間入り口のドアの鍵を閉め巡回中の職員を締め出す
・他入居者様に対しての暴言が毎日ある(泥棒!・きちがい!・うるさい!・座っとり!)
・自身の気に入らない職員に対して無視・強い口調で終始接する
・終始興奮していて、イライラしている
最終目標
ご自身でオシャレをして頂き、より一層美しくなっていただく!!
対象者② M様 要介護1
M様について
認知症日常生活自立度 Ⅱa
①過去には窓から出ようとしたりしたが、最近全く元気がなくなった
②終始ソファーで寝ている
③日中はトイレに行けるのに夜間の尿失禁が多発している
④ゴルフの話には積極的
<M様処方薬変更前のご様子>
・夜間の尿汚染が毎日ある
・活気が無く、一日の動きが少ない
・意思疎通が出来にくくなり、仕事の話・ゴルフの話など、ほとんどされなくなった
・気分の波が大きい
最終目標
若い時に毎日趣味でしておられたゴルフをもう一度!
④
対象者 播磨利用者様
職員は最初の頃口腔ケアを
「利用者様の口腔内を清潔にし、歯茎や歯の良い状態を保つこと」
こんな風にとらえていましたが、だんだん意識が変わっていきました。
目的
口腔ケアによる体調管理
⑤
対象者 姫路阿成利用者様
利用者様それぞれに違った支援が必要…
ご家族や医療との連携を強化して
・血糖値測定
・体調管理表の作成
・情報提供をしっかりと
薬剤師による居宅療養・訪問薬剤管理指導
の上で、目標は「楽しく食べていただくこと」
⑥ 『2013年度最優秀賞』
対象者 N様 要介護2
身体面
歩行状態は杖歩行
聴力は大きな声で聴こえる
視力は普通(眼鏡使用)
排泄は、尿意、便意有。誘導等一部介助が必要
アルツハイマー型認知症
N様の紹介
夫婦で生活しており妻が介護を行なっていたが、妻が体調を崩し、現在は長男夫婦が主な介護を行なっている。
以前の施設で職員に杖を振り上げる行為があり、利用中止、その後H24年6月下旬より当施設を利用となる。
本人は聴力の低下による不安や苛立ちからか大きな声を出す事がある。
テーブル席に座ると指先でテーブルをコツコツと叩く、両手を拍手のように叩く事があり、
意思疎通が上手くいかない時に杖を振り上げる行為がみられる。
周囲の利用者からは「あの人怖い」「病気やからかわいそうやねぇ」等の声があり、
家族からは気が休まらないと介護が負担になっている様子があった。
ショートステイの利用回数を増やすに伴い、家族、ケアマネ、主治医と相談した結果
H24年8月下旬リスパダールの服用が開始となる。
H25年10月初め、周囲のトラブル減少と同時に日中の傾眠が増え、ADLの低下がみられる。
H26年1月よりロング利用となりGHの申し込み中である。
N様の日常
他の利用者様から孤立されておられる。
最終目標
リスパダールに頼りきらず、皆様との距離を縮めたい!!
⑦
対象者① S様
・入居当初便秘の症状は無かったが、二年程前より身体機能の低下により
便通が悪くなり、下剤を頓服として服用開始となった。
↓
・便秘がひどくなり定期的に服用となる。
・便秘の悪化伴い下剤の調整を行うが不定期の排便が多く、座薬を使用し排便を促していた。
・便秘が続くと発熱や腹痛もあった。
・トイレの誘導のタイミングが悪く、便失禁が多くなった。
現在の援助方針
「水分を出来る限り摂って頂き、なるべく薬を使用しないように便秘改善をしていく」
対象者② N様
・もともと便秘症で一週間に一回の排便であった。
・入居後、5月頃より頓服として下剤服用開始するも、改善が見られず
・定期で服用する事となり排便の調節をしていた。
・下剤の服用の結果、急な便意の訴えによりトイレに間に合わなくて突発的に便失禁されることが多くなった。
現在の援助方針
「便秘の状態による本氏の身体の負担を軽減し清潔で快適な生活を送れるようにする」
☆グループホームが抱える問題「医療依存」を防ぐために…
・身体機能の低下や薬の増量の為、便秘をされる方が増加しているのではないか?
・日中の運動量の減少に伴い浮腫の見られる方が多くなった気がする…
・嚥下機能が悪くなり水分摂取が難しい方がいる。
↓
話し合いの結果、医療と介護の連携ができ、薬の調整ができる便秘の方が増加していることに
目を向け「自然な形で便が出るようにする!!」と言うことを目標に掲げました。
⑧
対象者 F様 要介護2
ADL:自立
既往歴:アルツハイマー型認知症・高血圧
認知症自立:Ⅱa
経緯
①平成25年5月中旬 39度台の発熱
②病院受診 肺炎と診断 点滴実施
③血液検査 入院
④検査結果 膵頭部がん、閉塞性黄疸 診断
⑤ご家族様より 延命希望
⑥治療の為に転院
⑦ご本人様 治療拒否
⑧元の病院に戻る 不穏、外に出る事が度々
ご家族様の気持ち
★治療法があるなら
★点滴で一日でも長く
★最後まで楽しく
↓
ほおずきでの”安心生活”を希望
↓
病院退院決意
⑨
対象者 A様 要介護2
既往歴:認知症、出血性脳梗塞、肝機能障害、胆石症
便秘症、両眼の疾患、甲状腺機能低下症
生活状況:洋服が好きで、下着にもこだわりがあり、1日に7回ほどの着替えを行う
性格はいつもにこにこと穏やかで誰とでも会話ができる
日常生活動作は、自立している
目標『尿意があるので日中は普通の布パンツで過ごしたい』
しかし、実践途中で体調を崩され入院
↓
施設対応:『入院前と同じ様に穏やかに過ごしてほしい』に変更
⑩
対象者 I様
平成20年3月に入居。
<既往歴>
15年以上前:腎盂腎炎(片方の腎臓は萎縮)
平成8年頃よりアルツハイマー型認知症・高血圧
平成19年腰椎圧迫骨折
その後、食事・水分量・活動量ともに低下する。
食事量は、お茶碗半分程度
・水分量は、1日平均500~1000CC 以下。その為、経腸栄養液を主治医より処方される。
・圧迫骨折のためコルセット使用。
・痛みに伴ない歩行も難しくなり、車椅子で移動して頂くようになる。
・体調悪化にともない居室で臥床しておられる時間が増える。
・少しでも他の利用者様や職員とのふれあいを模索するも痛みで難しくなる。
・同時期に左下肢が浮腫み、歩行が困難になる。
・下肢浮腫悪化による痛みもあり、家族希望にて訪問マッサージを行われる。
・その頃より排泄もでにくくなり、ご自身で訴えられることもなくなる。
・水分量も減り、主治医の指導による点滴実施(7月末に3日間)
・平成25年11月初旬より発熱・体調悪化・酸素濃度低下・誤嚥性肺炎の為10日ほど入院。
・退院時に臀部に剥離、踵に褥瘡が出来ており、足元を挙上で対応する。
・退院後、体調が戻らず、一時的に訪問看護を利用する。
・腎臓機能低下・水分摂取量減少(平均800CC程度)のため、排泄が24時間以上でないことも多くなる。
・血圧低下にともない手指にチアノーゼがでておられる。
・居室内で、ベッド上で過ごされる事が多くなる。
このように、グループホームCHIAKIほおずき加古川では
オープン当初よりご利用の方もおられ、長い方で10年以上ご利用されており、重度化が進んでいる現状です。
要介護度5・車椅子利用の方が、6名おられます。
介助にて歩行可能な方3名・自力歩行可能な方が9名です。
現在の平均年齢85.3歳。(祭高齢93歳)
そして目標として「寝たきり、寝かせきり、独りにしない」事を考え、
お一人お一人の体調や状況に合わせて介助を行っています。