【相談内容】
K様(92歳・男性)は独居。
自宅でベッドに寄りかかって倒れているところを発見され、救急搬送される。
診断の結果、胸椎圧迫骨折と脱水症状で、入院。1か月半~2か月はかかると言われた。
一日目夜から家に帰りたいと院内を徘徊、独語が始まり、3日目で病院から退院を促される。
家族様は入所も考えて悩んでおられたが、住み慣れた自宅での生活を継続させてあげたい、
本人様も家に戻りたいと望まれ、入所は先送りにし、
何とか自宅で生活ができるように支援して欲しいと相談がありました。
【相談員の対応】
入院先の病院に出向き、本人様にお会いし、意思を確認し、
担当医とも会い、コルセットを常時装着するという条件で、
3日目に退院することになりました。
退院直後にそのままかかりつけの主治医を受診していただき、
家族様・ケアマネージャーも同席、今後も自宅での支援を行う方向で
三者が一致しました。
改めて認定調査を受けることにし、介護度の見直しを行いました。
(市役所に申請書提出)
午後から自宅にて、サービス事業所に集まってもらい本人・家族様の希望を伝え、
市外に住む家族様の協力もお願いし、役割分担を決めました。
独居で生活する本人の昼夜での生活動線を細かく把握し、
特殊寝台や付属品はその日のうちに搬入を行ってもらい、転倒予防の為、
手すりを設置するなど住宅改修を行うことにしました。
日中安全確保や脱水を避ける為、毎日デイサービスに来てもらい、
看護師が服薬管理、コルセットの装着状態の確認、体調確認を行った。
朝は送り出し・夕方の出迎えと簡単な食事の準備は、
家族の来られない日はヘルパーに来てもらい、
ノートを交換することで、連携を取りました。
夜は一人で過ごされますが、生活のリズムができ、
体調もすっかり回復され、従来の生活に戻られています。
生活環境を変えることなく、安全に過ごしていただけることが、
家族様の安心につながっています。