ご相談事例集

はじめての方にとっての介護は
不安がいっぱいです。

具体的な介護相談ができずに
困っている方からの
相談例をご紹介いたします。

母の変化に家族としてどう対応したらいいのかわからなかった。 対象者/ 女性 (80歳)
【相談内容】
O様(80歳、女性)は息子様との2人暮らし。最近物忘れが出始める。隣人との些細なトラブルが多くなり家族の方は困られていた。またその影響か持病をお持ちの息子様の精神的な負担が大きくなり、病気の悪化で入院の必要も検討されるようになる。市外に住まれている娘様から、これからの暮らしをどうしたらよいのか、介護サービスも誰に相談しどのように手続きをしたら良いのかわからず相談がありました。
【相談員の対応】
O様の生活のご様子や息子様との関係、ご家族の思いを伺い困りごとの原因を一緒に考えて行くことにしました。

また介護サービスの申請手続きの説明を行い市外にお住まいでもあるので、家族に代わり代行申請を行い、介護保険を利用していくことになりました。まずは息子様の精神的な負担を軽減するためにも、1日の過ごし方など詳しく聞き本人様の行動の意味を考えることにしました。

隣人とのトラブルは、本人の被害妄想であることや困りごとの主は認知症によるものであることが確認できました。数回の面談を行い、家族様との信頼関係が作れるように傾聴や共感などを通じて、認知症状への対応方法のアドバイスも行いました。家族より治療についての相談もあり専門病院への橋渡しや助言を行いました。本人様はカラオケや外出が好きでもあったので、近隣のデイサービスを利用していくことで刺激のある生活を再構築していくことになりました。日中の隣人への関心が薄れることや楽しみなどを得ることで、息子様の困りごとの症状は軽減されてきました。

今も息子様と2人、住み慣れた自宅で出来ることを続けながら協力して暮らしておられます。このケースは介護サービスを利用すること身近で気軽に相談やアドバイスがもらえることなど、家族の安心に繋がり、息子様の病状安定や今後の生活の見通しができるようになり大変喜んでいただきました。
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