CHIAKIほおずき
2015年度テーマ「生活機能向上の取り組み」

⑮ 2015年度『優秀賞』

発表テーマ

「洗濯物は任せて!!」

発表者:S・A
CHIAKIほおずき福崎
デイサービス

目的

対象者  M様 要介護1
厚生労働省は、介護保険制度で「要介護1、2」と認定された軽度者向けサービスを大幅に見直す方針を固めた。
具体的には、調理、買い物といった生活援助サービスを保険の給付対象から外すことを検討する。膨らみ続ける社会保障費を抑えるのが狙い。
この中で洗濯、掃除はどうなるかまだ分かっていない。

名称未設定-1

 

 

 

 

 

 

 

 

H22腰椎圧迫骨折(その際より動作が遅くなる。)
また正常圧水頭症・アルツハイマー型認知症
屋内での歩行に負担を感じる。
家庭環境:ご主人と2人暮らし
娘様は近くに住んでおられるが週一回様子を見に来られる程度。
→家事をご主人に任せきりにしたくない。心苦しい。
「1人で洗濯物をしたい」
個別機能訓練開始。

 

方法

まず8月~10月(3ヶ月)
①洗濯体操(首回し・肩回し・背中伸ばし・ハンドグリップ)
②移動体操(つま先上げ・踵上げ・膝伸ばし)
③歩行練習
11月~1月(3ヶ月)
①洗濯体操(首回し・肩回し・背中伸ばし・ハンドグリップ)
②移動体操(つま先上げ・踵上げ・膝伸ばし)
③実践訓練(洗濯機の使い方・ベランダで洗濯干し・取り込み・たたみ)
物干し竿の高さを低く調整
職員役割
①施設長⇒地域リハビリ勉強会の参加(職員に伝達)
②主任・生活相談員⇒自宅訪問・看護師との連携
③介護職員⇒散歩・集団レク(体を動かすもの)
④看護職員⇒個別機能訓練内容実施(中心に)
⑤調理師⇒おしぼりたたみを一緒に
⑥GH職員⇒重度化になった時の想定として、
*再アセスメント。(出来ること・出来なくなってきていることを見極めていく。)  *DSの職員と連携を図る。
*家事等でのリハビリの実施。(洗濯干し・たたみを職員と一緒に)

結果

現在では
①洗濯機の使い方はスムーズに。
➁洗濯物の取り込みは、デイ以外は自分でできるように。
③洗濯物のたたみは自分のペースで。
良かった点
①職員、皆で役割を決めて出来た。そのことで取り組み内容が意識して出来た。
➁本人様やご主人も自宅で体操などをしてくれていた。出来ることが増え良かったとの事。
(ご主人の協力も得れた。)
③通所介護プラン・居宅プラン(プランの変更もあった。)・通所リハとの連携が出来た。
④アセスメント・自宅訪問によってより実践的な取り組みが出来た。
改善点
①楽しく取り組めたかどうかは疑問。
➁短期間で詰め込んだ形なので、デイの目的がリハビリに特化しすぎたのではないか。

まとめ

①デイに来る目的が明確化し、ご自宅でも主体的に。
➁その人を取り巻く環境・人の力が変化を生む。
③出来ることが増える=生きがい・社会参加。
今後に向けて
「次の目標は2Fの掃除」
まずは、2Fに行くための階段の上り下りからの
練習をしています。