CHIAKIほおずき
2015年度テーマ「生活機能向上の取り組み」

発表テーマ

「気持ちが動けば、体も動く」

発表者:W・Y
CHIAKIほおずき播磨
デイサービス

目的

対象者 A様 要介護4
・脳梗塞の後遺症で歩行が難しい。
・大人しい性格で、利用当初は口数も少なく感情を表に出す事も少なかった。
・奥様には腰痛があったが何とか二人で在宅生活を続けたいという強い思いがあった。
・A様本人にはまだまだ発揮できていない力が沢山あるのではないかという職員の思いがあった
利用までの経緯
・これまで2人暮らしで過ごしてきたが、2年前介助中の転倒の際、奥様が腰部にヒビ、腰部痛があり、介護が困難となる。
・少しずつでも歩けるようになりたい。
・お互い元気に在宅で過ごしたい。
機能訓練をするにあたって、
どのようにしたら、A様が意欲的に機能訓練に取り組めるかを考える為会議を開いた。
A様の強みを発見する事が出来た。
☆元々は社交的な人だった、本当は体を動かす事が好きだった…

方法

機能訓練の方法・工夫
・レクリエーションへの参加(カラオケ・風船バレー等)
・湯船への移動
・食事の際の椅子への座り変え
・手すりを持っての歩行訓練
○姿勢
背中が丸まり、膝が伸びない。
○視線
下を向きがち。
○足の動き
すり足で、恐る恐る動く。
機能訓練を行っていった中で
☆歩行中にA様の好きだった歌を歌ったり、趣味の話をした。
☆A様に応援の声掛けをし続けた。
☆姿勢が崩れている時どう直したらいいのかA様にわかりやすい表現で声掛けをし続けた。
姿勢が良くなり歩くスピードが速くなったり、歩行中に笑顔で歩かれることが増えていった。

結果

以前のご様子(精神面)
・自分から話をする事は少ない。
・身体を動かす事には消極的。
・時々周りを見回し、落ち着かない様子。
現在のご様子(精神面)
・身体を動かす機会が増えた
・体操への自主的な参加。
・集団レクリエーションでも積極的に身体を動かされている。
・レクリエーション中の笑顔が増えた。
・自分から話してくれる事が増えた。
・言葉がはっきり聞き取れる様になった。
・日常の表情が柔らかくなった。

まとめ

・今回は好きな事を利用してやる気を引き出そうとした結果、楽しむことが意欲的にリハビリをする事に繋がった。
・機能訓練の時に歌を歌ったり、BGMに合わせて鼻歌を歌って、楽しんで取り組めている。
・機能訓練を日々の日課として毎利用時行えている。
・職員も気持ちを盛り上げるために一生懸命声掛けを行うとそれに答えようとされる。
・歩かれている時に「頑張って下さい」「もうちょっと」と声かけすると歩く速度が少し速くなる。
・入浴時の階段歩行時「腰を伸ばして下さい」と言うと立位も安定する。
今後に向けての取り組み
・午前中に歩く練習をする事が、Aさんの日課となっているが今後も継続して行うことを目指す。
・Aさんの在宅生活を続けて行く上でのニーズに沿った機能訓練を目指していく。
・今後の事も考え、車椅子を自走出来るように取り組んでいく。
A様が望む生活の実現に向けて一緒に頑張っていきます!!