CHIAKIほおずき
2016年度テーマ「入浴・身体の清潔保持」

発表テーマ

「楽しく入浴して快適に過ごす」

発表者:平田 優治
CHIAKIほおずき神戸伊川谷
グループホーム

目的

対象者 A様 89歳 要介護2 日常生活自立度Ⅲa
【既往歴】アルツハイマー型認知症

<<ご利用者様の選定理由>>
1.ご本人の入浴に対する拒否が強く、入浴が出来ていない日が多い
2.ケアプランに解決すべき課題として長年解決を図ってきたが、
満足のいく結果に繋がっていない現状
3.職員から「どうしたら入浴してもらえるのか分らない」といった、
入浴に対する不安の声が多く聞かれ、職員の入浴に対するモチベーション
が低下している

<<入所前後の生活について>>
○施設入居前
12年前に夫が他界以降、独居となり、デイサービスを利用される。
デイサービス利用時より既に入浴には強い拒否があり、清拭・足浴・
ドライシャンプーのみで清潔保持されていた
○施設入居後~現在
(入居後)6年前にほおずきへ入居。
入浴には依然拒否が強く、週に1~2階清拭・足浴・
ドライシャンプーが出来る。
(現在) 月に1~2度は浴槽へ浸かられるも拒否多く、洗髪は中々
行えず。

★目的「楽しく入浴して頂けるよう工夫し、入浴頻度の向上を図る」

方法

展開内容

①アンケートによる情報収集

②カンファレンス&マニュアル作成

③実施・モニタリング

④再カンファレンス

⑤個別入浴、マニュアル再検討

⑥実施・モニタリング

①…

<<アンケート内容>>
拒否の多いタイミングはいつですか?
○フロアの声掛け
→自席から離れる事が嫌?めんどくさい?
中々立ち上がって頂けない
○脱衣
→下着の脱衣に拒否が強い事が多い
○洗髪
→とにかく嫌がられる。顔に水が掛かることが嫌?

<<ケアカンファレンス>>
解決すべき課題
☆フロアから浴室までの誘導が難しい
☆脱衣が難しい
☆日により入浴してくださる声掛け方法が異なる
☆食事の時間を気にされる為、「食事が来るから」と断られてしまう

<<チームでの情報共有>>
ご家族・職員でのカンファレンス
☆洗髪は顔に水が掛かることが嫌な様子がある
☆介助者による差はない(男女差や親しい職員など)
☆「入浴」や「お風呂」の声掛けには反応が悪いことが多い
☆座っているときは何もしたくないとき
☆全裸になるのはいや?
☆昼食後は入って頂けやすい?
☆入浴剤を入れると入って頂ける?
☆床が冷たい・濡れていると嫌がる
☆椅子に座るときも濡れていると機嫌を損ねる
☆湯温は40度前後、熱すぎず、ぬるすぎず
☆足浴から始めていただくと入浴して頂けやすい
☆最初からシャワーは困難?

<<中間報告>>
・12回入浴の声掛けを行い、内4回入浴に成功!(週に1回のペース)
・声掛けは「足のお薬があるので」や「今日でお薬も終わりですね」
「今日のお泊りの服に着替えませんか?」と持ち掛け、脱衣して頂く。
などが効果的
・最初に足をお湯に付けていただき、「気持ちいいね」と気分が
乗れば入浴成功に繋がる
<<再カンファレンス>>
・女性介助の時は脱衣や入浴がしやすいのでは?
・昼食後の休憩時間は穏やかな事が多いことから、食事の混乱が少ないのでは?

結果

現在では…
①1回目のカンファレンスでは介護者が男女どちらでも変わらないとの
意見が多かったが、女性職員の方が成功率は高かったことから、
ご本人の訴えのない潜在的なニーズに同性介護があることが分かった。
②親しみのある職員による結果には大きな差がなく、他の階の新人
職員でも入浴が可能であった。
③食後の成功率が高かったことから、食前は職員の声掛けに集中できて
いなかった可能性がある。
④「入浴」や「お風呂」の声掛けには拒否が強く、1度も応じて下さ
らなかったが、浴槽に浸かられると笑顔であり、浴室やお風呂に対しての
恐怖心は取り組み中は感じることはなかった。

まとめ

反省・今後の展望
①お風呂・入浴といった、しっかりとした言葉かけでの
入浴方法を模索する。
②女性職員の不在の日で、男性職員のみの日でも入浴して
頂けるような、羞恥心に配慮した声掛けや環境整備、
情報共有が必要。
③洗髪についての拒否が強く見られた為、美容院での洗髪
など顔に水が掛からない方法で慣れて頂くような工夫をする。