CHIAKIほおずき
2016年度テーマ「入浴・身体の清潔保持」

発表テーマ

「環境改善と入浴の喜び」

発表者:平川 由樹
CHIAKIほおずき神戸垂水
グループホーム

目的

対象 グループホーム、1階ご入居者様および個人
課題その1
(1)脱衣室の問題
朝に昨日及び夜勤帯に洗濯したものが干したままあり、物干し台や
洗濯カゴに乾いた洗濯物が脱衣室に積みあがっている状態

<<検討結果>>
・気持ちよく入浴できる環境ではない
・障害物が多く、入居者様も職員も危険
・車椅子が出入りしにくい
課題その2
(2)業務内容の変更
今までは入居者様の入浴は出勤者が全員揃う午後からを基本としていましたが、
午後からのレクリエーション等のイベントが重なると3日に1回を目安にした
入浴が度々滞ることがありました。
(3日に1度の入浴が出来ている入居者様はおられず、風邪症状で入浴を飛ばした方
もいらっしゃったが、最大5日、入浴できていない方もいらっしゃった。)

<<検討結果>>
・出勤者が増える10時を目安に午前中1名~2名の入浴を実践する。
・10時からの出勤者が行っていたバイタル測定・トイレ誘導・入浴準備を7時出勤の
者が行う。
課題その3
(3)神戸垂水の環境に沿った入浴マニュアル
・浴室内に敷く滑り止めマットの劣化がある。
・年々、浴槽へのまたぎが困難な利用者様も増え職員の介助が大変になる。
・湯船に入ったら長湯をされる入居者様がおり、時間と体調をみて声掛けして
上がって頂いているが、時間の感覚がなく、湯船から上がることに納得しな
いまま上がって頂いていることがある。
課題その4
<<検討結果>>
・ほおずきの入浴マニュアルは十分守った上で神戸垂水の環境に沿った
マニュアルを作成する。

①入浴剤の使用(2週間の1回程度。どの入居者様にも)
②入浴後に市販の保湿クリーム等を塗布
③浴室・脱衣室に音楽をかける。
④湯船から出る際、強制感がないように1分計などを使用する。

方法

実践その1【脱衣室】
・脱衣室の整理・整頓(カゴなどの新調、処分など含む)
・入浴前に脱衣室にある洗濯物(乾燥済み・未乾燥含む)を廊下に出す。
・バケツ内につけ置きしている衣類はそのままにせず洗濯する。
・不要な物は片づけ、カゴもクローゼットや棚に片づける。
・壁などに増加を飾り可愛らしさや清潔感を演出する。
・椅子に敷くバスタオルや足ふきマットを新しくする。
のれんを掛けてプライバシーを守る。
実践その2【業務内容】
・出勤者が増える10時を目安に午前中1名~2名の入浴を実践する。
・10時からの出勤者行っていたバイタル測定・トイレ誘導・入浴準備を7時出勤の
者が行う。
→午前中に入居者様1名~2名の入浴が可能になりました。
実践その3【浴室】
・浴室の滑り止めマットが経年劣化しており、ゴム製のマットが硬くなったり、
カビで黒ずんでいたため、新しい滑り止めマットを購入しました。
・入居者様がスムーズに浴槽の出入りをするため、1階浴槽内に浴槽台を設置、
2階浴槽に手すりを取り付けました。
実践その4【入浴方法】
・検討した内容を実践
①入浴剤の使用
②入浴後の保湿剤使用(ご家族の了承をいただき、購入)
③ラジカセで音楽を流す
④湯船から混乱等がなくスムーズに出られるよう1分計を購入し、使用する

結果

現在では…
【結果】その1(脱衣室)
・雑然としていた脱衣室を整理整頓することで、どの場所に何が
置いてあるかが一目でわかるようになり、動きやすくなりました。
・物が少なくなることで、清潔さと明るさが生まれ、飾った造花や
のれんも映え、女性らしい空間ができた。
【結果】その2(業務内容)
・午前中に1名~2名入浴していただくことで、午後からの入浴も2~3名
入浴することが可能になり、1日に4名~5名の入浴が可能になりました。
・業務内容の変更を開始した10月は、職員の意識も高く3日に1回の入浴が
出来ていましたが、11月~12月は、入居者様の風邪症状等による体調不良
の方がおられ入浴回数は9月とほぼ変わりがありませんでした。
ただし、入浴が4~5日できない方はおられませんでした。
・午後からの業務にゆとりが出て、短時間ですが、レクリエーションや
掃除ができる回数が増えました。
【結果】その3(浴室・入浴)
・入浴剤を入れたり音楽を流すことで色や香り、音を楽しんでいただき、
入浴が楽しい時間に変化してきました。
・滑り止めマットや手すり、踏み台を利用することで、安心して浴室・浴槽
への出入りができるようになりました。

<<良かった点>>
・環境面では、脱衣室、浴室共に清潔感と明るさ、可愛らしさが出た。
入浴剤やBGMなど入浴を楽しいと喜んでいただけました。
・脱衣室が広々とし動きやすく安全性が増しました。
・「お風呂がきれいになったね。広くなったね。いい匂いがするね」など
入居者様喜びの声が聞かれました。
・手すりや踏み台を設置し、入居者様の浴槽の出入りもスムーズになり、
職員の介護負担が減少しました。
・1日で入浴者が4~5名可能になり、外出レクリエーションや行事等で
1~2日入浴できない日があっても入居者様の入浴回数が万遍なく回す
ことができました。
・午後に余裕ができ、入居者様とのコミュニケーションやレクリエーションが
充実するようになりました。
・職員の意識が向上し、浴室・脱衣室の整理整頓が習慣づきました。
<<悪かった点>>
・10時からの勤務者がしていた洗濯物たたみがおろそかになり洗濯物が
たまるようになりました。
・午前中に行っていたフロアのモップ掛けができない日がありました。
・午前中に2名入浴すると昼食前のトイレ誘導が早番の勤務者のみとなり、
昼食準備が遅くなり、結果として昼食時間が12時を超えることがありました。
・来客対応(食材の配達・宅配便等)が困難になりました。

まとめ

・入浴に対する係を決め、パートナー会議やユニット会議で
話し合いの場を持つ機会を増やすことで職員の入浴への
意識が高まり、入浴以外の業務についても改善することができました。
・今回の事例検討により、改めて全員で現状を見つめ直し、無理のない
業務と、入居者様の生活の質を高めることが微量ながらもできたことは、
意義のある期間だったと思います。